放射線科
特色
当院は最新の放射線診断・治療機器・MRI4台(内1台は3T)、CT4台(内1台は256列)、PET3台(内2台はPETCT)、サイクロトロン、SPECT、リニアック、ガンマナイフ、血管造影装置4台(内1台は最新鋭の全身用3次元DSA)を有し、奈良県立医科大学放射線科と放射線治療・核医学科との密な連携により、精度の高い各種画像診断・IVRならびに核医学診断、放射線治療を行っています。
PETは他施設に先駆けて2002年8月から稼働、PETCT2台をフルに活用したPET癌検診や精検ならびにPETCTによる3次元放射線治療計画を行っています。
当院は日本放射線腫瘍学会認定施設で、放射線治療専門の技師4名、放射線医学物理士1名のもとに治療機器の精度管理を厳密に行い、すべての悪性腫瘍に対応したリニアックによる外部照射、肺癌に対する定位置放射線治療(SBRT)、前立腺癌に対する強度変調放射線治療(IMRT,VMAT)ならびに頭蓋内腫瘍に対してガンマナイフによる定位放射線治療(SRS)を行っています。
ガンマナイフは1993年8月に本邦でもいち早く導入し、2011年4月最新のガンマナイフ(パーフェクション)に更新しました。リニアックは2012年に高精度外部放射線治療装置(エレクタシナジー)に更新しました。エレクタシナジーは最新鋭の放射線治療装置であり、オールマイティの体外放射線治療が高い精度で可能です。
リニアック本体にコンビームCT(CBCT)が装着されており、動きを含めた4DのIGRT(画像誘導の放射線治療)により的確に腫瘍に照射ができます。また、2007年より骨転移疼痛緩和治療としてストロンチウム89による放射線同位元素内療法(メタストロン治療)を実施し、特に前立腺癌の骨転移に対して良好な緩和効果を得ています。
当科の治療方針
放射線治療は、総合画像(PET、CT、MRIなど)を利用した治療計画(IGRT)により、各種進行癌に対して各科専門医との連携により、EBMに基づいた手術ならびに化学療法併用の集学的治療を行います。さらに、手術不能の高齢者癌や各種進行癌、再発癌に対しては、QOLを重視した延命ならびに緩和医療を積極的に行います。
スタッフ紹介
氏名 | 役職 | 資格 |
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吉村 均 | 主任部長 | 奈良県立医科大学臨床教授 日本医学放射線学会放射線治療専門医 日本医学放射線学会研修指導者 日本放射線腫瘍学会認定医 日本がん治療認定医機構暫定教育医 PET核医学認定医 |
羽柴 光起 | 部長 | 日本医学放射線学会放射線治療専門医 日本放射線腫瘍学会認定医 |
北野 悟 | 部長 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本医学放射線学会放射線診断研修指導者認定 日本核医学会核医学専門医 PET核医学認定医 肺がんCT検診認定機構認定医師 マンモグラフィー読影認定医 |
坂本 雅彦 | PETセンター長 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本核医学会核医学専門医 |
井上 和也 | 日本医学放射線学会放射線治療専門医 |
診療実績
医療放射線安全管理について
当院では国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づき医療被曝について医学的手法の正当化および放射線防護の最適化を図っています。診断参考レベルを活用し診療目的、画質を考慮した線量の最適化を定期的に行っています。また、放射線診療を受けられる方にその正当性の説明を行っています。