循環器内科
特色
当院の心臓血管センターは、心臓・血管の異常に起因する疾患の診断および治療を集約的に行うために最先端医療機器と熟練したスタッフを備えた施設として平成15年8月に開設いたしました。循環器の指導医・専門医である循環器内科医・心臓血管外科医を常勤とし、臨床工学士、診療放射線技師、循環器専門看護師、生理機能検査技師・理学療法士(心臓リハビリテーション指導士)などからなるチーム医療で50床の病床と専門外来・検査などの運営を行っております。
外来では一般ルーチン検査をはじめとして心臓超音波検査、トレッドミル負荷心電図、24時間心電図、心筋シンチ検査、心血管CT検査、睡眠時無呼吸検査、血圧脈波検査などを行っています。日本循環器学会専門医研修施設、日本インターベンション学会専門医研修施設、心大血管リハビリテーションⅠの承認施設。
当科の治療方針
心臓血管造影検査は最新のデジタルシネアンギオ装置2台をセンター内に設置することにより、緊急症例にも対応可能です。院内画像ネットワークシステムを導入することにより、鮮明な画像の管理と保存をリアルタイムに行っており、病状説明と疾患治療に役立てています。
心臓血管造影検査は、橈骨動脈アプローチによる診断を多用しており、患者様の負担軽減と穿刺部の出血合併症を予防しています。橈骨動脈アプローチによる診断・治療を行うことで、診断・治療直後から歩行が可能です。大腿動脈アプローチによる治療が必要な症例では止血デバイスを使用するため、患者様の安静時間は従来より短縮でき、患者様の負担は最小限です。
また当センターでは、虚血性心疾患のカテーテル治療や冠動脈バイパス術以外にも頻脈性不整脈に対するカテーテル治療を実施しており、適応があればカテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)を随時施行しております。
スタッフ紹介
氏名 | 役職 | 資格 |
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西田 育功 | 主任部長 | 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会専門医 身体障害福祉法指定医 日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医 植え込み型除細動器研修証取得 ペーシングによる心不全治療研修証取得 日本医師会認定健康スポーツ医 日本心臓リハビリテーション学会指導士 |
上田 一也 | 部長 | 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会専門医 日本救急学会専門医 日本心血管インターベンション治療学会名誉専門医 日本医師会認定産業医 |
久我 由紀子 | 部長 | 医学博士 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会専門医 日本心血管インターベンション治療学会名誉専門医 植え込み型除細動器研修証取得 ペーシングによる心不全治療研修証取得 日本心臓リハビリテーション学会指導士 日本医師会認定健康スポーツ医 |
山口 和重 | 部長 (不整脈担当) |
医学博士 |
芳谷 英俊 | 医学博士 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会専門医 日本超音波医学会超音波専門医 |
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吉田 尚弘 | 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会専門医 日本心血管インターベンション治療学会専門医 日本心臓リハビリテーション学会指導士認定証取得 ペーシングによる心不全治療研修証取得 |
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松久 誠治 | 医学博士 日本内科学会認定内科医 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会専門医 植え込み型除細動器研修証取得 ペーシングによる心不全治療研修証取得 |
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夏山 謙次 | (不整脈担当) |
日本内科学会認定内科医 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会専門医 日本不整脈心電学会認定不整脈専門医 植え込み型除細動器研修証取得 ペーシングによる心不全治療研修証取得 |
上田 博 | 日本内科学会認定内科医 日本心血管インターベンション治療学会専門医 日本循環器学会専門医 |
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押田 裕喜 | 日本内科学会認定内科医 日本内科学会総合内科専門医 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医 「植え込み型除細動器/ペーシングによる心不全治療」研修証 JCLSディレクター JMECCインストラクター 日本心血管インターベンション治療学会認定医 日本循環器学会専門医 |
吉村 浩司郎 | 日本内科学会認定内科医 日本心血管インターベンション治療学会専門医 日本循環器学会専門医 日本内科学会総合内科専門医 |
前中 基良 | 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会専門医 日本心血管インターベンション治療学会認定医 日本内科学会総合内科専門医 日本脈管学会脈管専門医 下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施医・指導医 弾性ストッキング圧迫療法コンダクター 日本医師会認定産業医 |
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西田 裕介 | 日本内科学会認定内科医 |
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診療実績
平成20年12月より256列マルチスライスi CT(256-MSCT)が本格的に稼動しました。今回導入した256-MSCTではBeat to Beat Delay Algorithmを採用したCTであるため、従来の64-MDCTに比して時間分解能が優れており、息止めが数秒で不整脈症例や頻脈症例にも使用可能となりました。
また優れた空間解像能から冠動脈病変を3次元的表示することはもとより、MPR画像から2次元画像、血管内エコーと同様の短軸画像の抽出が可能となっております。それにより、冠動脈診断の評価、(冠動脈狭窄部の有無、血管走行の確認、側副血行路の確認)だけでなく、術後フォローアップ検査(再狭窄の評価、ステント位置などの評価)などが可能となりました。