平成28年度 高井病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 36 104 114 159 370 674 1618 2072 1547 313
数値は、平成28年4月1日から平成29年3月31日までの退院患者であり、一般病棟に1回以上入院した患者となっております。
医科レセプトのみもしくは入院中に歯科レセプトありの合計値となっております。
健康保険証使用の患者数のみを採用し、労災保険や自賠責保険、自費診療の患者数は集計の対象外としております。
また、入院後24時間以内に死亡した患者又は生後1週間以内に死亡した新生児は集計の対象外としております。
全国的な高齢化社会の傾向から、当院においても、60歳以上の患者の占める割合は約8割近くとなっており、年々増加傾向となっております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎(人工呼吸器なし) 95 19.23 21.25 18.95 84.38
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 27 14.15 11.06 3.7 77.37
040081xx97x0xx 誤嚥性肺炎(人工呼吸器あり) 15 26.00 41.29 33.33 85.87
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 14 12.00 11.74 0.00 78.36
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎 14 9.21 7.24 0.00 53.07
誤嚥性肺炎の2項目(1位と3位)については、人工呼吸器の有無で分かれております。誤嚥性肺炎の発症は、80代と高齢の患者が多く、人工呼吸器を必要とした場合は、転院率が、必要としない場合と比較して、約2倍と高くなっております。
胆管結石、胆管炎については、内視鏡を使用した、低侵襲治療を行うことで、入院期間も2週間と比較的短期間で退院できます。
肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む)は、肝細胞癌に対しての腹腔内血管塞栓術を施行した患者が対象となっており、低侵襲治療を行うことで、入院期間も12日間と短期間で退院できます。
細菌性腸炎は、年齢幅が広くなっております。入院時は脱水症状もあり、点滴等の内科的治療を行います。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患(手術あり) 695 3.62 4.71 0.14 70.80
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 324 3.59 5.51 0.00 66.15
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患(カテーテル検査のみ) 177 2.16 3.06 0.00 71.85
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 114 4.26 5.85 2.63 73.82
050130xx99000x 心不全 70 15.21 17.95 7.14 82.84
狭心症、慢性虚血性心疾患(手術あり)については、経皮的冠動脈形成術等の心臓カテーテル治療を施行した患者が対象となっております。低侵襲治療を行うことで、入院期間も約3日間と短期間で退院できます。
頻脈性不整脈は、経皮的カテーテル心筋焼灼術を施行した患者が対象となっております。低侵襲治療を行うことで、入院期間も約3日間と短期間で退院できます。年齢層は若い患者から高齢の患者まで、幅広くみられます。
狭心症・慢性虚血性心疾患(カテーテル検査のみ)は、心臓カテーテル検査のみの患者が対象となっております。検査のみのため、入院期間も1泊2日と短期間となっております。検査の結果によっては、心臓血管外科での手術対象となります。
閉塞性動脈疾患については、下肢の閉塞性動脈疾患で四肢の血管拡張術・血栓除去術を施行した患者が対象となっております。下肢の疼痛や冷感を主訴とした疾患であります。この治療においても、低侵襲治療であり、入院期間も約5日間と短期間で退院できます。
心不全は、年齢的には、高齢の患者が多く、入院期間は他の循環器内科疾患と比較しても長くなっております。また、高齢の患者であるため、転院率も高い傾向にあります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 29 10.41 7.61 3.45 65.62
060150xx02xxxx 虫垂炎(虫垂周囲膿瘍手術あり) 21 12.38 9.91 0.00 46.19
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 21 9.33 9.08 9.52 64.76
060150xx03xxxx 虫垂炎 20 6.95 5.60 0.00 42.60
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 19 8.57 6.82 0.00 56.79
胆嚢水腫、胆嚢炎等とは、当院では、急性胆嚢炎や胆石性胆嚢炎で腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った患者が対象となっております。年齢的には、60代が大半を占めております。腹腔鏡を使用した、低侵襲治療を行うことで、入院期間も10日前後と比較的短期間で退院できます。
虫垂炎の2項目(2位と4位)について、当院では、虫垂切除術・腹腔鏡下虫垂切除術を行った内、虫垂周囲膿瘍の有無で分かれております。虫垂周囲膿瘍が有の場合は、無の場合と比較して、約2倍の入院期間が必要となっております。しかしいずれにおいても、入院期間は短期間で退院できます。年齢的には、若い方の発症が多くみられます。
ヘルニアの記載のない腸閉塞とは、単純なイレウス(腸閉塞)を表します。手術適応はなく、絶食と注射や内服薬等による治療のみを行った患者が対象となっております。入院期間は、約10日間程度と短期間での退院ができます。
胆嚢疾患(胆嚢結石など)とは、当院では炎症を伴わない胆嚢結石で、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った患者が対象となっております。年齢的には、50代が多くなっており、腹腔鏡を使用した、低侵襲治療を行うことで、入院期間も炎症を伴うもの(1位)より2日間短縮した、約8日間前後となっており、比較的短期間で退院できます。

 
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 169 41.41 27.63 49.7 82.75
160990xx97x0xx 多部位外傷 61 32.48 20.65 16.39 63.61
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 58 27.64 20.57 20.69 78.21
160760xx97xx0x 前腕の骨折 58 6.31 5.49 0.00 54.16
160700xx97xx0x 鎖骨骨折、肩甲骨骨折 42 8.02 5.88 0.00 52.00
股関節大腿近位骨折について、当院では、骨折検観血手術もしくは人工骨頭挿入術を施行した患者が対象となっております。年齢は80代と高齢となっており、合併症の発症もあり、転院率が高くなっております。
多部位外傷とは、上肢と下肢の骨折や挫創など、複数の部位にわたる打撲傷、挫創、骨折、捻挫などを表します。転倒などにより受傷され、複数の部位にわたる挫創や骨折、打撲傷が多くなっております。
胸椎、腰椎以下骨折損傷について、当院では、腰椎の圧迫骨折が大半を占めております。手術などは行わず、固定を行い、早期よりリハビリを開始、歩行訓練を行います。
前腕の骨折について、当院では、橈骨遠位端(手首あたりの太い骨)骨折が多く、年齢的にも若い方から高齢の方まで幅広く治療しております。手術は全身麻酔では行わないため、入院期間も約6日間と短期間で退院できます。
鎖骨骨折、肩甲骨骨折について、当院では、鎖骨骨折が多く、年齢的にも若い方から高齢の方まで幅広く治療しております。手術は全身麻酔で行うケースもあり、前腕の骨折より若干入院期間は長くなりますが、約8日間と短期間で退院できます。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(手術あり) 67 11.60 9.87 2.99 75.88
010070xx01x1xx 脳血管障害(手術あり) 57 17.23 19.91 1.75 70.98
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 56 37.00 19.35 30.36 68.34
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 54 17.26 7.52 16.67 59.65
010070xx9910xx 脳血管障害 43 2.30 3.25 0.00 71.60
頭蓋・頭蓋内損傷の2項目(1位と4位)については、手術の有無で分かれております。頭蓋・頭蓋内損傷とは、頭部の打撲等による外傷が原因で発症した疾患のことです。当院では、年齢は、50代後半から80代までとなっており、手術においては、慢性硬膜下血腫穿頭除去術を行う患者が大半を占めております。入院期間においては、手術を行った患者は、約10日前後で退院できますが、手術を行わない患者は、約1週間長い傾向となっております。
脳血管障害の2項目(2位と5位)については、手術の有無で分かれております。脳血管障害とは、脳血管等の閉塞や狭窄を対象としております。当院における手術は、頭蓋内動脈の吻合術や内頚動脈血栓内膜切除術が大半を占めており、入院期間は、約18日間で退院できます。また、手術を行わない患者は、脳血管撮影を目的として入院した患者が対象となっており、約2日間程度で退院可能となっております。検査の結果によっては、手術対象となります。
非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)においては、脳内出血を発症し、手術を行わない患者が対象となっております。四肢麻痺や言語障害の残存がみられるため、回復期リハビリ病院等への転院が多くなっております。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 25 19.60 16.98 4.00 77.56
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患(手術あり) 13 20.69 23.36 0.00 67.31
050050xx01110x 狭心症、慢性虚血性心疾患(手術あり・心臓カテーテル検査あり) 11 29.00 27.92 0.00 70.00
050163xx01x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 - - - - -
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) - - - - -
非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤(1位)とは、胸部や腹部の大動脈に動脈瘤を形成する疾患のことです。動脈瘤の大きさや進行度によって、手術を決定し、ステントグラフト内挿術を全身麻酔で行います。入院期間は、約20日間と短期間で退院できます。
狭心症、慢性虚血性心疾患(2位・3位)について、冠動脈、大動脈バイパス移植術を施行した患者が対象となっております。手術には、人工心肺を使用する場合と使用しない場合があります。年齢は、50代から80代までとなっており、入院期間は、約20日から1ケ月間となっております。心臓血管外科での手術は、ハイブリッド手術室を使用して行います。また、当院の循環器内科と連携し、狭心症や虚血性心疾患等に対する治療を行っております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 20 11.10 10.05 0.00 48.70
120260xx01xxxx 分娩の異常 15 13.00 9.77 0.00 29.67
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 11 4.09 5.12 0.00 56.73
120110xx99xx0x 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 10 4.70 8.04 0.00 39.10
120140xxxxxxxx 流産 - - - - -
子宮の良性腫瘍とは、子宮平滑筋腫や子宮の良性腫瘍を表します。当院では、子宮全摘術を施行した患者が対象となっております。年齢的には、中高年が多くみられます。入院期間は、約11日間と短期間で退院できます。
分娩の異常とは、帝王切開による分娩を表します。当院では、帝王切開を行った患者が対象となっております。妊娠していることもあり、年齢的には30代前後となっております。帝王切開による分娩は、総分娩数の約2.5割となっております。
子宮頸・体部の悪性腫瘍においては、抗がん剤による化学療法を行った患者が対象となっております。
子宮・子宮附属器の炎症性疾患とは、卵管や卵巣等の炎症性疾患を表します。年齢的には若い方が多い傾向となっております。入院期間においては、炎症が改善すれば、退院できるため、約5日間と短期間となっております。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 15 20.27 24.03 26.67 76.00
010010xx99030x 脳腫瘍 - - - - -
010010xx9907xx 脳腫瘍 - - - - -
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 - - - - -
110080xx99030x 前立腺の悪性腫瘍 - - - - -
骨の悪性腫瘍(脊椎を除く)とは、骨の悪性腫瘍(転移性を含む)を表します。当院では、放射線治療を行った患者が対象となっております。入院期間は、1回の照射量と回数を考えた入院期間となっております。他院からの紹介も多く、治療後は、紹介元の医療機関へ紹介しております。
当院の放射線科では、高精度放射線治療が可能な、リニアック・ガンマナイフを設置しており、脳及び体幹部への定位放射線治療(IGRT)、強度変調放射線治療(IMRT)を行っております。また、メタストロン治療による、内照射により、転移性骨腫瘍に起因する疼痛緩和も行っております。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(エダラボンあり) 92 34.60 16.54 6.52 72.47
010060x2990501 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(t-PAあり) 28 39.25 19.67 28.57 71.00
030400xx99xxxx 前庭機能障害 20 7.85 5.24 0.00 66.70
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(エダラボン・副病名あり) 17 35.12 18.76 0.00 76.82
010060x2992401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(エダラボン・血管撮影あり) 15 20.87 19.07 0.00 71.07
エダラボンとは、脳梗塞の急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能改善を目的とする注射薬です。
t-PA療法とは、当院では、グルトパ注(アルテプラーゼ)を、発症より4時間30分以内に投与する、超急性期脳卒中治療のことを表します。

脳梗塞の3項目(1位、4位、5位)について、意識状態や四肢麻痺の状態が比較的軽症な脳梗塞の患者が対象となっております。年齢的にみると、70代が中心で高齢化の傾向にあります。エダラボン注の投与を行い、早期よりのリハビリを行うことで、意識障害や四肢麻痺も改善傾向となります。入院期間においては、約1ヶ月前後の期間となりますが、転院率も低く、在宅復帰が可能となっております。
脳梗塞(t-PA)については、四肢麻痺において重症性の高い患者が対象となっております。CT・MRI-CTを直ちに行い、超急性期脳卒中治療(t-PA治療)を行います。重症性が高い状態であるため、四肢麻痺が残存し、入院期間も他の脳梗塞より長くなり、転院率も高くなっております。
前庭機能障害とは、めまいの患者が対象となっております。約1週間の入院期間で退院できます。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 27 9.44 12.43 3.70 73.44
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 16 7.44 7.44 0.00 74.63
110200xx99xxxx 前立腺肥大症等 14 2.79 5.98 0.00 74.00
11013xxx06xxxx 下部尿路疾患 13 3.92 5.75 0.00 78.69
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 12 8.42 15.58 0.00 72.08
腎臓または尿路の感染症とは、腎盂腎炎や尿路感染症が対象となっております。
膀胱腫瘍について、当院では、膀胱癌、膀胱良性腫瘍の患者が対象となっております。内視鏡使用による、低侵襲の膀胱腫瘍手術を行います。
前立腺肥大症等について、当院では、前立腺肥大症の患者が対象となっております。
下部尿管結石について、当院では、膀胱結石の患者が対象となっております。内視鏡使用による、低侵襲の膀胱結石摘出手術を行います。
手術・処置等の合併症について、人工透析を行っている患者に設置している、透析内シャントに閉塞を起こした患者が対象となっております。
当院の泌尿器科では、低侵襲治療を中心として治療しており、入院期間においては、10日間以内と短期間の入院となっております。また、年齢的には、70代が中心となっており、介護施設などからの紹介も多くみられます。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 26 18.54 21.25 11.54 85.31
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 19 14.37 19.92 5.26 74.47
0400801299x001 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 13 8.62 10.21 7.69 42.77
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 12 3.25 3.68 0.00 72.00
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍(化学療法あり) 10 10.90 12.35 0.00 73.70
誤嚥性肺炎とは、嚥下障害のため、唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することによって発症する肺炎を表します。当院では、介護施設などからの入院患者も多く、年齢的にも、高齢の患者が大半を占めており、重症化する傾向もみられます。入院期間においては、20日間以内で退院できます。
間質性肺炎とは、柔らかい肺に線維化が起こり、肺が硬く縮んで、呼吸困難を発症する肺炎を表します。入院期間においては、14日前後で退院できます。
肺炎等について、上記の2項目とは異なり、20歳以上で普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。年齢をみると、若い方の発症が多くみられます。平均入院期間については、10日以内で退院ができます。
肺の悪性腫瘍(4位)について、当院では気管支ファイバー検査を目的として入院される患者が対象となっております。検査のみの入院であるため、入院期間は約3日間程度となっており、検査の結果によっては、手術や放射線治療、薬物治療(化学療法)の対象となります。
肺の悪性腫瘍(化学療法あり)について、肺癌の患者で、薬物治療(化学療法)を行った患者が対象となっております。
当院では、肺癌患者の受け入れを積極的に行っており、他の医療機関よりの紹介も多くなっております。肺癌のステージより、当院放射線科と連携し、リニアックや定位放射線治療(IGRT)、強度変調放射線治療(IMRT)などを併用し、治療を行っております。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 37 3.3 6.92 0.00 76.00
070350xx99xxxx 椎間板変性、ヘルニア 18 6.17 9.13 0.00 58.11
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 18 12.00 8.96 0.00 69.72
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア(手術あり) 16 7.38 10.90 0.00 48.50
070341xx99xx0x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 15 5.73 7.20 0.00 62.40
脊柱管狭窄(1位・5位)について、腰部と頚部に分かれております。当院では腰部及び頸部脊柱管狭窄症による疼痛に対して、神経ブロック等を行った患者が対象となっております。疼痛コントロールを行い、入院期間においては、約1週間以内となっております。
椎間板変性、ヘルニア(2位・4位)について、手術の有無で分かれております。当院では頸椎及び腰椎椎間板ヘルニアの患者が対象となっており、神経ブロック等を行い、疼痛コントロールを行う場合と椎間板摘出術等を行う場合に分かれております。神経ブロック等を行う場合と椎間板摘出術等を行う場合とでは、入院期間にあまり違いはみられません。若い方の入院が多くなっております。
帯状疱疹について、当院では、帯状疱疹や帯状疱疹後の疼痛の患者が対象となっております。神経ブロック等を行い、疼痛緩和を実施します。


消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 47 13.19 11.06 4.26 76.19
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 43 9.40 7.89 0.00 67.02
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 36 2.06 3.00 0.00 63.89
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 33 11.39 10.93 3.03 66.15
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 33 7.91 9.19 0.00 67.12
胆管結石、胆管炎については、内視鏡を使用した、低侵襲治療を行うことで、入院期間も2週間と比較的短期間で退院できます。
憩室性疾患とは、小腸や大腸の憩室性疾患(憩室炎など)を表します。当院では、注射や内服薬等による治療のみを行った患者が対象となっております。入院期間は、約10日以内となっており、短期間で退院できます。
小腸大腸の良性腫瘍については、大腸内視鏡検査を目的として入院された患者が対象です。大腸内視鏡検査目的のため、入院期間は、約2日間となっております。検査の結果によっては、手術の対象となります。
胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄とは、当院において吐下血の症状で入院された、胃潰瘍や十二指腸潰瘍(出血性)の患者で内視鏡による止血術を施行した対象となっております。内視鏡による止血術は、来院後1~2日間の間に実施しております。内視鏡を使用した、低侵襲治療を行うことで、入院期間も約12日間と比較的短期間で退院できます。
虚血性腸炎について、当院では、注射や内服薬等による治療のみを行った患者が対象となっております。入院期間は、約1週間程度となっており、短期間で退院できます。
消化器内科疾患においては、60歳台が中心で、比較的若い方の多くみられます。

乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍(全摘術又は切除術あり) 14 9.29 10.30 0.00 59.50
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍(部分切除のみあり) - - - - -
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍(腋窩部郭清あり) - - - - -
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍(その他の手術あり) - - - - -
乳房悪性腫瘍(全摘術又は切除術あり)について、当院では、乳癌で全摘手術又は切除術を行った患者が対象となっております。年齢的には、50代から60代が多くなっております。手術のみで入院されるため、入院期間においては、約10日以内と短期間で退院できます。
乳房悪性腫瘍(部分切除のみあり)について、当院では、乳癌で部分切除術を行った患者が対象となっております。
乳房悪性腫瘍(腋窩部郭清あり)について、当院では、乳癌で切除や部分切除を行い、腋窩部郭清も行った患者が対象となっております。
乳房悪性腫瘍(その他の手術あり)について、当院では、乳癌手術以外の手術行った患者が対象となっております。
歯科口腔外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 56 9.32 5.11 1.79 57.45
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 22 23.54 9.87 0.00 54.77
160200xx9700xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) 19 9.73 6.46 0.00 38.89
160200xx0100xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) - - - - -
180040xx97x0xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) - - - - -
骨軟部の良性腫瘍とは、当院では、下顎骨のう胞や下顎骨の良性腫瘍を表します。顎骨腫瘍摘出術を行った患者が対象となっております。年齢的には、50代が多く、他院よりの紹介患者も多くなっております。入院期間は、約10日以内となっており、短期間で退院できます。
当院の口腔外科での頭蓋・頭蓋内損傷とは、顔面骨(上顎骨や頬骨・下顎骨)骨折を表します。上顎骨や頬骨・下顎骨骨折の観血手術を行った患者が大半を占めております。年齢的には、20代から60代まで幅広くなっております。入院期間は複数の部位で骨折のあるケースが多く、約24日間と長くなっております。
顔面損傷とは、当院では、顔面の挫創を表します。挫創に対する縫合処置を行った患者が対象となっております。年齢的には、10代から30代までとなっております。入院期間については、縫合処置を行った後、抜糸までの入院期間となっており、約10日間で退院できます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 35 12 17 1 7
大腸癌 24 11 23 14 1 7
乳癌 17 1 7
肺癌 35 13 32 15 1 7
肝癌 13 11 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
UICCとは、国際対がん連合(UICC)によって定められた、原発腫瘍の大きさと進展範囲(T)、所属リンパ節への転移(N)、遠隔転移の有無(M)の3つの要素(TNM分類)によって各がんをステージⅠ期からステージⅣ期に分類するものです。数字が大きくなるほど、がんが広がっていることを表します。
病期分類基準の1は、UICC病期分類を表します。版数の7は、UICC病期分類の7版を表します。
当院では、早期がん(ステージⅠ)から末期がん(ステージⅣ)までの広い範囲にわたり、治療を行っております。
各がんのステージによって、内視鏡治療、外科的治療、放射線治療、薬物治療(化学療法)を選別し、治療を行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 69 13.01 65.06
重症 14 15.86 81.29
超重症
不明
成人市中肺炎とは、20歳以上で普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
集計の対象は、細菌による肺炎及び細菌によるものと思われる肺炎が対象となっており、ウイルス性肺炎、誤嚥性肺炎や気管支肺炎、急性気管支炎等は、集計の対象外となっております。
当院では、肺炎にかかる患者は、65歳以上が9割近くとなっており、高齢になるにつれ、重症化している傾向がみられます。
平均入院期間については、約2週間程度となっております。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 5 9.40 75.60 0.00
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 -
I63$ 脳梗塞 3日以内 306 44.31 75.67 23.15
その他
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 10 15.20 70.60 0.00
その他 108 10.05 71.94 0.85
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他 12 13.92 64.00 0.00
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> -
I679 脳血管疾患,詳細不明 -
当院では、脳卒中患者の受け入れを積極的に行っており、発症当日の救急車による搬送が多くなっております。
脳梗塞については、70歳以上で、発症当日の受け入れが9割以上となっております。
治療においては、CT・MRI-CTを直ちに行い、必要に応じて、超急性期脳卒中治療(t-PA治療)を行っています。
また、脳梗塞に至らないものについては、脳ドック等の実施により判明した、脳血管や脳実質外動脈疾患については、約2週間程度の入院で、頭蓋内動脈吻合術や内頚動脈血栓内膜摘出術を早期に実施しております。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 25 2.08 15.96 12.00 80.20
K386 気管切開術 21 16.38 49.90 57.14 81.24
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 13 0.77 10.23 0.00 77.85
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) - - - - -
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) - - - - -
当院の内科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、胆管炎や胆管結石、肝癌等です。
気管切開術以外の手術は、内視鏡やIVR「画像下治療」(画像診断装置で細い医療器具を使用して行う事)にて行うため、体に負担の少ない、低侵襲治療が多くなっております。また、入院から手術までの期間も短く、早期に対応しており、術後も比較的短期間で退院できます。年齢的にみると、70代から80代と高齢者が多い傾向にあります。
気管切開術は、高齢で重症度の高い患者が多く、転院率も高くなっている傾向にあります。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 460 0.58 2.74 0.43 71.68
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 253 1.10 1.91 0.00 67.02
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 127 0.44 3.64 2.36 74.02
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 83 0.61 2.18 0.00 63.80
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 78 0.50 2.14 0.00 68.62
当院の循環器内科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は心筋梗塞や狭心症、不整脈、ASO(閉塞性動脈硬化症)等です。上記手術とも、体に負担の少ない、低侵襲治療です。入院から手術までの期間も1日以内とかなり短く、術後も最長で4日間と短期間で退院できます。年齢的には、60代~70代が中心となっております。
経皮的冠動脈ステント留置術・経皮的冠動脈形成術(1位・5位)においては、全国で第17位、近畿では第3位の診療実績があります。(2015年データ) 
経皮的カテーテル心筋焼灼術(2位・4位)においては、全国で28位、近畿では第6位の診療実績があります。(2015年データ)

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 48 1.42 8.38 2.08 61.42
K6335 鼠径ヘルニア手術 36 1.75 3.78 0.00 72.86
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 24 1.00 3.33 0.00 63.67
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 23 0.04 3.04 0.00 70.65
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(1 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 18 0.78 5.11 0.00 40.83
当院の外科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、胆石性胆嚢炎や胆嚢結石、鼠径ヘルニア、大腸ポリープ、急性虫垂炎等です。腹腔鏡、内視鏡を使用した、体に負担の少ない、低侵襲治療が多くなっております。また、入院から手術までの期間も短く、早期に対応しており、術後も短期間で退院できます。中でも、鼠径ヘルニア手術においては、入院から退院までは約5日間程度、大腸ポリープ切除術については、約3日間と入院期間も短縮しております。


整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 153 4.26 29.59 39.87 78.16
K0462 骨折観血的手術(前腕) 91 1.46 14.63 1.10 59.31
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 68 0.07 5.76 0.00 58.71
K0811 人工骨頭挿入術(股) 58 5.41 34.24 39.66 82.72
K0463 骨折観血的手術(足) 44 2.41 13.41 2.27 52.11
当院の整形外科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、大腿骨骨折や前腕骨骨折、下腿骨骨折等です。第1位の骨折観血的手術(大腿)と第4位の人工骨頭挿入術は、大腿骨頚部骨折に対して行う手術で、年齢的には、70代から80代と高齢の患者が多く、長期的なリハビリを要するため、転院率も高い傾向にあります。
大腿骨以外の手術については、入院から手術までの期間も短く、術後も約2週間以内で退院できます。転倒などにより、骨折を起こす年齢は、年々高くなる傾向がみられます。

 
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 90 0.59 13.19 10.00 77.06
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) 57 1.88 15.32 3.51 71.33
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 51 1.43 27.14 5.88 66.57
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 32 1.50 78.34 50.00 70.09
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 22 3.77 55.32 9.09 67.18
当院の脳神経外科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、慢性硬膜下血腫や内頚動脈狭窄、脳動脈瘤、脳内出血、脳腫瘍などです。入院から手術までの期間は短くなっておりますが、術後の日数においては、疾患により、異なります。
第3位の脳動脈瘤クリッピング術、第4位の頭蓋内血腫除去術、第5位の頭蓋内腫瘍摘出術については、極小開頭で行っております。全体の年齢的からみると、60代から70代が多くなっております。
転院率においては、頭蓋内血腫除去術を行う、脳内出血が50%と高く、平均年齢的には、比較的若いのですが、重症性が非常に高い傾向にあります。

心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) 26 4.96 20.50 0.00 69.54
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 20 2.75 14.00 5.00 74.45
K5551 弁置換術(1弁) - - - - -
K5611 ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) - - - - -
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) - - - - -
当院の心臓血管外科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、狭心症(複数病変)や胸部腹部大動脈瘤、大動脈弁狭窄症などです。入院から手術までの期間は短く、早期に対応しており、術後も約2週間から3週間で退院できます。
また、当院の循環器内科と連携し、狭心症や虚血性心疾患等に対する治療を行っており、心臓血管外科での手術は、ハイブリッド手術室を使用して行います。
転院率も低い傾向で、在宅復帰の傾向が極めて高くなっております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 19 1.32 8.84 0.00 49.11
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 10 7.40 8.40 0.00 28.40
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) - - - - -
K909-2 子宮内容除去術(不全流産) - - - - -
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) - - - - -
当院の産婦人科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、子宮平滑筋腫、胎児機能不全や回旋異常などです。子宮全摘術を行う患者の年齢においては、中高年が多くみられます。入院期間は、術前術後をあわせて、約10日間と短期間で退院できます。
帝王切開については、妊娠していることもあり、年齢的には30代前後が多くなっており、帝王切開による分娩は、総分娩数の約2.5割となっております。
 


 
 
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 36 0.19 1.86 0.00 58.56
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 15 0.20 6.40 0.00 74.00
K6072 血管結紮術(その他) 11 0.27 3.73 0.00 71.27
K7812 経尿道的尿路結石除去術(その他) 11 0.00 2.18 0.00 65.64
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 11 0.55 14.73 0.00 73.73
当院の泌尿器科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、腎尿管結石や膀胱癌、慢性腎不全(人工透析中)などです。入院から手術までの期間は、当日に手術を施行することが大半です。術後も約2日~約2週間程度で退院できます。
体外衝撃波結石破砕装置や内視鏡を使用し、体に負担の少ない、低侵襲治療が主となっております。年齢的には、50代から70代が中心となっております。
麻酔科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1344 椎間板摘出術(経皮的髄核摘出術) 17 2.12 3.94 0.00 48.94
K1901 脊髄刺激装置植込術(16極以下ジェネレーター) 10 2.40 16.70 0.00 66.60
K128 脊椎内異物(挿入物)除去術 - - - - -
K190 脊髄刺激装置植込術 - - - - -
K1902 脊髄刺激装置植込術(32極ジェネレーター) - - - - -
当院の麻酔科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、腰椎椎間板ヘルニアや頚部・腰部脊柱管狭窄症などです。入院から手術までの期間は3日以内で、早期に対応しており、椎間板摘出術については、術後も約4日以内で退院できます。
脊髄刺激装置植込術については、術後の効果をみるため期間を要しております。年齢は、40代から60代が中心となっており、若い患者が多くみられます。


 
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 339 0.16 1.36 0.00 66.72
K654 内視鏡的消化管止血術 28 0.54 11.04 10.71 65.68
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 24 1.92 13.17 4.17 72.71
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 18 0.11 9.28 5.56 70.33
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術下層剥離術 17 0.24 7.00 0.00 65.65
当院の消化器内科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、大腸ポリープや出血性胃潰瘍、胆管炎や胆管結石、早期の胃癌、早期の大腸癌等です。内視鏡で行う手術により、体に負担の少ない、低侵襲治療が大半を占めております。また、入院から手術までの期間も入院当日から2日以内と短く、早期に対応しております。術後の日数は、疾患や術式によって、出血などの術後合併症を起こす場合もあり、術式によって、異なります。
検診などで発見されるケースが多く、他の医療機関からの紹介も多い傾向がみられます。
中でも、第4位の内視鏡的胃、十二指腸ポリープ、粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)や第5位の早期悪性腫瘍大腸粘膜剥離術を施行する患者は、検診等で指摘され、精密検査のために受診された患者が多く、早期にがんを発見し、早期治療が行えております。全体的に、年齢は、60代から70代が中心となっており、団塊の世代と呼ばれる患者が多くなっております。

乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 14 1.00 7.29 0.00 59.50
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) - - - - -
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) - - - - -
当院の乳腺外科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、乳癌です。乳癌の手術には、全摘術や切除、部分切除、腋窩部郭清の有無などがあります。当院では、手術前日に入院し、翌日に手術を行っております。術後は、約8日間程度で早期に退院できます。
第3位の抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置とは、薬物療法(化学療法)を行うためのカテーテルの設置を行う手術です。年齢的には、50代から60代が中心となっております。
 
歯科口腔外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4361 顎骨腫瘍摘出術(長径3cm未満) 30 1.00 6.83 3.33 59.23
K4362 顎骨腫瘍摘出術(長径3cm以上) 28 1.25 7.68 0.00 56.54
K0482 骨内異物(挿入物を含む)除去術2 その他の頭蓋、顔面、肩甲骨、上腕、大腿 15 1.27 6.87 0.00 37.87
K0433 骨掻爬術3 鎖骨、膝蓋骨、手、足その他 - - - - -
K433 上顎骨折観血的手術 - - - - -
当院の歯科口腔外科で行っている手術の上位5位は上記内容となっております。対象疾患は、下顎骨のう胞や下顎骨の良性腫瘍、上顎骨や下顎骨骨折などです。入院から手術までの期間は2日以内で、早期に対応しており、術後も約1週間で退院できます。
手術(第1位・第2位・第4位)については、50代が多く、外傷(第3位・第5位)については、20代から30代と若い患者が中心となっており、他の歯科医院よりの紹介も多数あります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる 17 0.24
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 67 0.96
異なる
播種性血管内凝固症候群(ハシュセイケッカンナイギョウコショウコウグン)
 全身の細小血管に微小な血栓が多発し、凝固因子や血小板が消費され、虚血性の臓器不全と出血傾向が現れる病態です。

敗血症(ハイケツショウ)
 細菌などが血液中に侵入し、発症する全身の感染症です。

その他の真菌感染症
 真菌(カビのようなもの)によって引き起こされる感染症

手術・処置等の合併症
 手術後に発症した、術後感染症や術後出血等の術後合併症を表します。
 また、人工透析を行っている患者に設置している、透析内シャントに閉塞を起こした場合や、人工股関節置換術を行った患者の股関節脱臼等を表します。

上記のような合併症が起こらないように、医師や看護師、その他の医療従事者は、細心の注意を払って日々治療を行っておりますが、一定の確率で、起こってしまいます。対策には、医療安全委員会や感染防止対策委員会等で術後の合併症や転倒転落がなくなるように、対策を考え、検討し、職員への周知や研修会・勉強会等を開催し、実践できるよう努めています。
更新履歴
2017年9月30日
平成28年度、病院指標を公開いたしました。